「カレーと田中」、これ店名です。でも、田中さんがいる訳ではありません。
だいたい、それなら「カレーの田中」だよね。普通。
最初に見た時は「なんか、わけわかんないカレー屋ができたなあ」ぐらいにしか思わなかったんです。
いまひとつ店がまえも垢抜けないし、外からは店内が見えないんで、入りにくいし。
でも、心のどこかにいつも引っかかっていたのは確か。
そういう直感はもっと信じなければ。人間もカレー屋も、見た目で判断しちゃいけません。
田中さんでもなんでもない店主が、単に言葉のヒビキだけで命名したという「カレーと田中」。ある日ふらりと入ってみたら、予想外の奥の深さとレベルの高さでした。
店内は6〜7席のカウンターのみ。BGMは店主が愛してやまない、ザ・ブルーハーツ。今時なかなか聞けませんが、ここは店内エンドレス。これが不思議とうるさくなく、雰囲気に合ってるんですよねぇ。
買い物から仕込み、調理に後片付けまで、すべて店主ひとりでこなしています。たまに、みかねた常連さんが買い物に行ってくれるみたいですが(笑)
カレールウは、3日間じっくり煮込んだ仔牛のスープと、3時間炒めた玉ねぎをベースにした店主オリジナル。マイルドでコクのある欧風カレーです。
イチオシは看板メニューの「自家製ソーセージのカレー」。
どうですか、シンプルすぎるこのインパクト!
注文すると「ソーセージ詰めますね〜」と言って、おもむろにきゅっきゅっきゅっとソーセージを作り、フライパンでじゅわ〜っ!仕上げにちょっとオーブンで焼いてから、丸ごとカレーにどーん!フライパンに残った肉汁を最後にかけてる時なんて、もう目が釘づけです。
まずは、ソーセージだけ食べてみて下さい。
パリッとした皮の歯ごたえと、荒挽き肉のジューシーな食感がおいしいのなんのって。
どんだけハーブとかスパイスとか入ってるんだろうと思いきや、味つけは塩とコショウだけ!そのかわり、豚肉のいろんな部位を使っているそう。豚さん、ありがとう!と言いたくなる、肉の旨みがぎゅ〜っと詰まった絶品のおいしさなのです。
うーむ、これはタダ者じゃないかも。
と何度か通ううちに、すっかりファンになってしまいました。毎回いろんな発見があって飽きません。
あまりにもネタが多いんで、勝手にシリーズ化決定!(笑)
次回は「めくるめくカレー編」をお届けします。
掲載日付:2007/07/08